GA4
2026年1月28日
なぜ重要?GAとGTMの計測設定を定期的に見直すことの必要性
Googleアナリティクス(GA)やGoogleタグマネージャー(GTM)をマーケティング活動で利用するにあたり、初期実装のタイミングで計測内容を整えることはどのWebサイトでも意識されていることと思います。
一方で、マーケティング施策を継続的におこなっていくうちに、GAの計測状況やGTMの設定状況が把握できなくなっていることもあるのではないでしょうか。
計測状況や設定状況が把握できていないと、タグを設置しているWebサイトの表示速度が遅くなり気づかないうちにユーザー体験を損ねていたり、過剰なデータ計測によりツールコストの増大につながっていたりする可能性があります。
本記事では、継続的なマーケティング活動において、定期的に計測環境のヘルスチェックを実施することの必要性と重要性について説明します。
GA4, GTM

よくある課題:計測環境のブラックボックス化
初期設定を完了し、各Webサイトでのマーケティング活動を開始したあとも、計測環境は日々変化していきます。新しいキャンペーンの実施やサイトのリニューアル、施策担当者の変更など、さまざまな要因により計測設定が追加・変更されていくためです。
こうした変更が積み重なることで、「誰が」「いつ」「何のために」設定したのかが不明確な状況が生まれ、計測環境がブラックボックス化してしまうケースが少なくありません。
例えば、テスト目的で追加したタグが放置されたり、使われなくなった計測設定が残り続けていたりすることがあります。
また、現場の担当者が独自に設定を追加することで、意図しない重複計測や不要なデータ収集が発生することもあります。
このような状況は、日々運用を続けることで、どこでも起こりうる課題といえます。

GAの計測状況が把握できていないことで起こる問題
GAの計測状況が不透明になると、まず「データの正確性」に問題が生じます。重複計測により実際よりも多くのイベントがカウントされたり、逆に必要なデータが欠損・計測されていなかったりすると、マーケティング施策の効果測定が正しくおこなえません。
また、不要なイベントデータを大量に収集し続けることで、GA360の契約において想定以上のコストが発生している可能性があります。
計測イベントが適切に管理されていないと、無償版のプロパティではデータのサンプリングが発生する頻度が増えているかもしれません。データの正確性の担保ができない状況では、分析精度の低下にもつながります。
GAでは日々新しい機能がリリースされており、サイトのビジネスに沿ったデータを計測・蓄積しておくことで広告施策の評価やターゲティングなどの分析に利用できます。アップデートをおこなわない場合、GAの新しい機能をマーケティング施策に十分に活かせず、機会損失につながってしまいます。

GTMの設定状況が把握できていないことで起こる問題
GTMの設定が管理できていない場合も、データ品質の低下やユーザー体験にも影響を与える可能性があります。
具体的には、不要なタグが多数稼働し続けていることが要因でページの読み込み速度が遅くなり、ユーザー体験を損なう恐れがあります。表示速度の低下は、離脱率やコンバージョン率、自然検索結果での順位(SEOにおける評価)や流入数といったKPIに影響を及ぼします。
また、古い設定や重複したタグが放置されることで、同じデータが複数回送信されたり、異なるバージョンのタグが競合したりする問題も発生します。正しくタグ設置ができていない場合、Googleアナリティクスの管理画面上でアラートが表示されることもありデータの正確性が担保できなくなる恐れがあります。
設定の全体像が把握できていないと、データ計測上のトラブルが発生した際の原因特定や対応に時間がかかり、ビジネス機会の損失にもつながりかねません。

なぜ計測環境の見直しが必要なのか
計測環境は「一度設定すれば終わり」ではなく、継続的なメンテナンスが必要なマーケティング活動におけるインフラです。
定期的な現状把握をおこなわないと、計測しているデータの信頼性が損なわれ、データの価値が低下していく可能性があります。
ヘルスチェックを通して現状を把握し、課題とアクションを明確にすることで、コスト削減、データ品質の向上、サイトパフォーマンスの改善につながるかもしれません。
また、設定ミスや計測漏れを早期に発見し修正することで、長期間にわたる不正確なデータ蓄積を防ぎ、重要な意思決定を誤るリスクを最小限に抑えることもできます。
さらに、課題を解決するだけではなく計測環境をアップデートすることで、GAや媒体ツールの最新機能を利用してマーケティング施策の効果をさらに向上させることにもつながります。
計測基盤の現状を把握し、定期的に問題が発生していないか確認しておくことは、信頼できるデータに基づいてマーケティング活動を継続していくうえで非常に重要です。
Hakuhodo DY ONEのソリューションのご紹介
Hakuhodo DY ONEでは二種類のデータ計測環境のヘルスチェックサービスを用意しています。
「Googleアナリティクスの計測状況ヘルスチェック」、「GTMの設定状況ヘルスチェック」の二つです。
サービス概要
これらのヘルスチェックサービスは、現在の計測環境を診断し、課題や改善点を可視化するソリューションです。「計測状況を把握したいが、何から手をつければよいかわからない」「専門的な知識がなく、現状が適切かどうか判断できない」といったお悩みをお持ちでも、はじめの一歩として利用できます。
診断結果は、ご希望に応じて 生データやレポートの形式でご提供します。現状の整理、問題点の洗い出し、改善提案を整理してお伝えするため、計測環境の現状と今後のアクションを把握することが可能です。
GA4ヘルスチェックのご紹介
Googleアナリティクスの計測状況ヘルスチェックでは、現在のGA設定や計測データを多角的に診断し、データ品質や設定状況の観点から最適化の提案をおこないます。
チェック内容
チェック内容は以下の図の通りです。

期待できる成果例
以下のような成果が期待できます。
不要なデータ計測の削減によるコスト削減(イベント数の最適化)
正確なデータ取得による施策効果測定の精度向上
BigQueryへデータ出力した際の分析の効率化
GTMヘルスチェックのご紹介
GTMの設定状況ヘルスチェックでは、Webサイトパフォーマンスへの影響、タグ設定状況を総合的に診断します。
チェック内容
以下の三ステップでヘルスチェックを実施します。

パフォーマンス診断: Google公式のパフォーマンス基準※に基づき、GTMあり・なしの状態を比較計測
コンテナ構造診断: GTMの設定状況を解析し、“不要タグ”を可視化
実挙動検証: ブラウザ上でのユーザー操作をもとにタグ発火におけるリスクを検知
※出典:Google 「Web Vitals」 web.dev https://web.dev/articles/vitals?hl=ja#core-web-vitals 2026年1月20日閲覧


